いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

11月6日から11日。嵯峨御流Washington D.C.支部から、Ms.Jean Riegさんが来日、参籠してお花の勉強をされています。

嵯峨御流Washington D.C.支部長 Bruce Wilson先生のお弟子さんであるMs.Jean Riegさんが、大覚寺に参籠され、4日間 お寺の規律に従い毎朝勤行から始まる宿坊生活の中で、お花の勉強をされています。

昨年10月、いけばなインターナショナル最古参のWashington D.C.支部創立60周年記念行事に、私がデモンストレーターとして招聘を受けた時に、Jeanさんは私共の「景色いけ」ワークショップを受講されましたので、面識もあり、この度の訪問に繋がったという事です。

この度のJeanさんのお稽古は、アメリカのデモの際に助講を務めてくださった島満甫先生がご担当くださることになり、初日7日は盛花と瓶花、8日は生花、と個人レッスンで充実したお稽古をなさっておられます。

大覚寺は11月中、嵯峨菊が展示されていて殊のほか、雅な雰囲気。少しご案内した際に、境内の美しさに感動されていました。

海外の方々にも、ぜひこの度のように、大覚寺にお越しいただければ、お寺の歴史や背景とともにある嵯峨の花の魅力が実感して頂けると思いました。

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11月4日。知香流 創流90周年記念華展を拝見しました。

生田神社会館に於いて、知香流創流90周年華展が開催されました。ご盛会で大勢の方がお見えの会場で、お家元成瀬香泉先生、ご宗家 成瀬香梅先生にご挨拶させていただくことができました。 お流儀の、盛花や盛物を中心に、大作や、煎茶席の床飾りも拝見させて頂きました。

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空也の滝へ!10月19日。

10月19日、念願の「空也の滝」へ連れて行って頂きました。

空也の滝は、京都の愛宕山の麓にあります。嵯峨御流の景色いけ「高雄の景」で表現されている清滝川に沿って、高雄方面へ進み、月輪寺の分岐点からは渓流に沿って少し山道を歩くと、やがて朱色の鳥居にたどり着きます。ゴオオ という音とともに目の前に現れるのが、空也の滝。平安時代の空也上人の修行の地と伝えられる場所です。山の空気を体いっぱいに感じながら、岩窟に据えられた不動明王像を拝み、神聖な滝の飛沫を浴びて、心身ともに新しくなったようなエネルギーが湧いてまいりました。これから忙しい年末年始の諸行事に向かって、誠心誠意をもって全力で臨もう、そのような気持ちになれた、有難いトレッキングでした。

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清滝川

 
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愛宕山は京都市で一番高い山。 「丹波層群」と呼ばれる地層からできていて、チャートが見られます。

 
 
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謎のキノコ

 
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天然の岩を滑るように流れる渓流。空也の滝のすぐ近く

 
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ヒカゲノカズラを発見。景色いけに必須の花材が、実際に生育する様を見られた事に皆、狂喜!

 
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空也の滝

 
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嵯峨権現不動明王

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11月3日。京都精華大学 嵯峨御流華道同好会 第20回華展を拝見しました。

テーマ「れん」。11月3日、4日。10時から18時。

京都精華大学キャンパス内で開催された学園祭で、毎年同好会の華展を開催されておられ、今回私は初めて拝見することができました。同好会には、現役、卒業生、学生精華大学教授や職員のかたも在籍されているそうです。

作品はコーナーごとにレイアウトに変化があり、一室に1作品の部屋はライティングの効果も相まって一作で充分な存在感。ギャラリーの場を生かした会場構成に、いけばなと、器、空間、場の気配まで含めて、凛とした素晴らしい華展でした。

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JRトワイライトエクスプレス 瑞風に、挿花しました。

JRトワイライトエクスプレス瑞風車内のラウンジには、日本いけばな芸術協会理事のいけばなが飾られています。10月18日、10月28日の花を、私が担当させていただきました。

 以前の作品は、こちらをご覧ください。

JRの「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に、日本いけばな芸術協会理事がいけばな展示を担当しています。

 
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10月28日の作品

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10月18日の作品

 
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11月1日から30日まで、大覚寺では境内に数百鉢の嵯峨菊が飾られます。

11月1日から30日まで、大覚寺では境内に数百鉢の嵯峨菊が飾られます。 嵯峨菊は、嵯峨菊会の皆様によって育てられている、大覚寺門外不出の菊です。11月の一ヶ月間、数百鉢の嵯峨菊が大覚寺境内を彩り、その姿は気品高く、仕立て方には七(天).五(人).三(地)の咲かせ方と四季を表す葉の育て方が口伝されています。お堂の中から見て丁度美しい寸法にそろえられた嵯峨菊の中を歩かれれば、いにしえの王朝気分に浸れることと思います。

嵯峨菊は、4種類。それぞれ季節を表す名前が付けられています。

御所の春・・・紅菊(春)

御所錦 ・・・赤菊(夏)

御所の秋・・・黄菊(秋)

御所の雪・・・白菊(冬)

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御所の春・・・紅色(春

 
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御所錦・・・赤菊(夏)

 
 
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御所の秋・・・黄菊(秋)

 
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御所の雪・・・白菊(冬)

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10月29日。伊勢神宮での、嵯峨御流献華式に出仕させていただきました

10月29日、昭和48年以来恒例となりました、神宮での嵯峨御流献華式が中部地区連絡協議会8司所のご奉仕により、執り行われました。今年は名古屋司所と南勢司所が献華式を担当されました。

台風接近のため、午後に行われる予定の献華式は午前に繰り上げられ、参集殿能舞台に於いて、厳かな献華の儀が滞りなく行われました。献華従者の供花につづき、若松一対が清々しくいけられ、草津栄晋総務部長様による願文奉読の朗々としたお声が堂内に響き渡り感激致しました。

雨の中、玉砂利を踏みしめて能舞台から内宮神楽殿までの道のりを歩き、 内宮参拝に向かいます。四重にめぐらされた垣根の 最も外側「板垣」のご門をくぐり「外玉垣」の前でお祓いを 受けた 後、一般の 方は入れない鳥居の内側へ全員が通されました。玉石を踏みしめて中へ 入ると、「内玉垣」の前で拝礼。ここより内側は皇族方 が 入られる聖域であり、最も本殿に近い垣根は「瑞垣(みずがき)」と呼ばれると、一昨年教えて頂いたことが脳裏に浮かんできました。参拝の瞬間には、傘をはずし、草津栄晋僧正様、続いて華務長、師範代表 名古屋司所長、南勢司所長、献華者、が並んで参拝を させていただきました。本年も無事に神宮に花を献じる事が出来ました事、ご関係の皆様のご尽力に深く感謝申し上げます。

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10月28日。嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学の学園祭で、華道授業履修生による学生華道展が開催されました。

学校法人大覚寺学園 嵯峨美術大学の学園祭「学友祭」において、授業として華道を履修している、1回生から4回生までの100名余りの学生による「学生華道展」が大学構内の第六演習室で開催されました。あいにく台風接近により、本来2日間予定されていた学園祭が10月28日の1日だけの展示になってしまいましたが、初日に華展を拝見することができました。

個人作品に加えて、嵯峨御流独特の景色いけや、大作も展示されて、メリハリのあるステキな会場構成、また、どの作品も丁寧にいけられており、思わず足を止めて見入るものばかりでした。

この大学の華道の授業は、半年ずつレベルⅠからレベルⅧまで段階を経て指導が行われており、二年間履修すると師範、四年間履修すると、華道正教授の資格を取得することもできるのです。

華展を拝見して、学生さんが力をあわせて会場レイアウトやいけこみを頑張ったことがヒシヒシと伝わりました。また、6クラスの9名の華道講師の先生方全員が会場にスタンバイしてくださっており、学生のフォローやお客様への対応なども影に回ってご指導下さっていることに感動致しました。

職員の方や、教授、ご父兄の皆さまなど多数のお客様に見ていただき、お花も学生の笑顔も一際輝いて見えました。いけばなの楽しさと、花の文化の深さを、若い方々がどんどん吸収される姿に接するのは、本当に嬉しく心強い限りです。

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10月25日・26日の両日に、平成30年のお題花の発表会が行われました。

 

嵯峨御流では、毎年天皇様がお催しになる新年歌会始の御題に因んだ御題花と御題花器を創作しております。平成30年の来年の御題は「語」です。

代々、嵯峨御流の華務長が創作花器と花を考案して、発表することになっています。昨日25.日は司所長と名誉職の先生方を対象に、本日26日は教授・派遣講師の先生方対象に御題花と花器を、発表致しました。先生方には、12月から全国109司所をはじめとして広く御題花を講習して頂き、御題の意義を広めると共に、お花を通じて皆共に新年を寿ぐことを、目的としております。

私は、今回のために作った器を用いて「言祝き」「和顔愛語」「献」「竹取物語」「芳友」「富士」の6作品のバリエーションを発表させていただきました。

この花器を手にされた皆様の、創作と工夫で、様々な表現を試みて頂ければ嬉しく存じます。

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10月21日。「いけばな✖️百段階段2017」を拝見しました。

東京都指定文化財、目黒雅叙園の「百段階段」で、日本いけばな芸術協会所属の51流派が週替りで作品を披露されています。趣向を凝らした豪華絢爛な文化財と、いけばなとのコラボレーション 素晴らしい企画です。

 嵯峨御流の展示は、10月17日から22日まで「静水の間」で行われ、10月21日に拝見に行きましたのでスナップ写真でご紹介します。嵯峨御流の、日本いけばな芸術協会東部会員のうち、23名の先生方が協力していけてくださいました。

 http://www.hotelgajoen-tokyo.com/ikebana/

 

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21日の会場担当の先生方。

 
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