いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

日本美術の鉱脈

大阪中之島美術館で開催の「日本美術の鉱脈」展。
話題の、円山応挙と伊藤若冲の合作も拝見して、撮影可能な作品の一部を掲載しました。
伊藤若冲の幻の作品『釈迦十六羅漢図屏風』のデジタル推定復元。
そして、縄文土器。
まだ世に知られていない、また将来日本の宝となる、日本の美術作品を掘り出す展覧会。
 

忙中閑。 ルイ・ヴィトン「ヴィジョナリー ジャーニー」展

8月21日。日本いけばな芸術協会の会議の前に、中之島美術館へ。ルイ・ヴィトンの歴史と代々受け継がれる理念、匠の技、パリ万博をきっかけに、日本文化の影響を受けたこと。メゾンの革新性と創造性に触れる旅を満喫しました。
次のブログで、同じく中之島美術館で開催中の「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」をご報告します。

大覚寺 宵弘法(万灯会)

毎年、8月20日に大沢池畔で行われている大覚寺宵弘法は「嵯峨の送り火」と言われています。19時から法要の始まりと同時に、水上に設けられた護摩壇に火が入れられます。声明、御読経と進むのに合わせるように炎は大きく大きくなっていきます。御読経の響きが佳境に入ると炎も最大に。幻想的な雰囲気の中で灯籠とともに御霊をお送りすることができるのです。

五山送り火 嵯峨の鳥居形を拝む

 

8月16日。五山送り火でした。
都の西北、愛宕さんの麓、鳥居本にある曼荼羅山に鳥居形は灯されますが、京都の市街地からは見えにくいそうで、見た事ないという友人も少なくありません。嵯峨では真正面から拝むことが出来ます。
大文字、妙法、船形、左大文字、と時間差で点灯されていき、鳥居形は一番最後20:20に点きはじめます。子供の頃から、親しみを込めて”鳥居さん拝も”と言い慣れてきた、この鳥居さんが、他の送り火と違うのは、元になるお松明から火を移したお松明を人が持って走って、それぞれの火床へ突き立てるという事です。
途中ですごい雨になりましたけれど、今年も無事に力強い炎でご先祖様をお見送りさせていただけて有難うございました。

 

大覚寺を紹介されたテレビ番組がYouTubeで配信されております。

読売テレビの「かんさい情報ネットten.」で水曜日に放送されている15分間のコーナー「若一調査隊」で、作家の若一光司さんが大覚寺をとてもご丁寧にご紹介してくださっています。ぜひご覧ください。
日本現存最古の庭園池や院政が行われたお部屋など、皇室ゆかりの門跡寺院の歴史が短時間でよく伝わってくる内容です。
 
 
このブログは華道総司所が夏休みの間はお休みとなります。御精霊様をお迎えして五山の送り火でお見送りするまでの間は、わたくしも時折供待のお花をいけたり手直ししながら、静かに過ごさせていただきます。
ブログをご覧くださる皆様、酷暑のみぎり、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。また、8月18日からよろしくお願い申し上げます。
 

 

 

第76回横浜名流華道展2次展、3次展を拝見

横浜高島屋ギャラリーで開催された華展は7月23日から28日までを3次に分けて開催され、わたくしは2次展と3次展を拝見しました。残念ながら1次展は見ることが叶わなかったのですが、嵯峨御流の作品をご紹介したいと思います。
 
2次展25日、26日展示
3次展27日、28日展示
 

 

 

大覚寺 供待

供待は、大覚寺の拝観口の手前にあって、どなた様でもご覧いただける場所です。土日などは特にご参拝のお方が多いので、お花があると、「ようこそ」の気持ちが伝わることと思います。
教授の先生と一緒に7月19日にいけた、桧扇と野辺の景色です。

 

 

祇園祭の花

7月15日から17日まで、京都市内で四条通り南側、四条花見小路の角から西へ三軒目の「萩月」さんのウィンドーに祇園祭の花をいけています。
11時から18時まで、ご覧いただけます。お店が閉店しますとシャッターを下ろされるのでご覧いただけません。
お祭りにお越しの際には、ぜひちょっと覗いてくださいませ。
 
この3日間は、四条通りの南北、烏丸通りから東山通にいたるまでの30箇所ほどのお店に京都いけばな協会の華道家の作品がいけられています。
 

大沢池 小暑 二候

7月15日。大沢池に自生する古代蓮「名古曽」が開花しました。まさに、今日は小暑の二候<蓮始(はすはじめてはなさく)>の季節。このピンクの蓮は天神島と菊ヶ島の間に咲いています。天神島には、名古曽橋がかかり、名古曽の滝跡へと誘われる道へと続いています。白蓮はお寺様が随分前に植えられたもので、立派に大きく育ちました。
蓮を見ながら、天皇様のお庭でゆったりと過ごせる幸せ、眼福です。良きもの美しいものを見、触れることが創造の力の源になります。

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