いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

10月5日。嵯峨御流華道南予司所 令和の華展を拝見しました。

愛媛県八幡浜市に昭和42年創立された南予司所が、創立以来半世紀の歴史を経て、令和の華展を開催されました。また、初代司所長 野本共甫先生がご指導を始められて70年のお祝いでもあります。今回の会場は、梅美人酒造株式会社の重要文化財に指定された本社家屋です。八幡浜市の宝である、大正時代に建てられた重厚な建物を引き立てるように、玄関や各部屋だけでなく廊下や庭の池の端などあらゆるところに花がいけられており、ここでしか味わう事のできない華展を拝見できて、とても楽しませていただきました。
いけばな作品の力作の数々に、梅美人酒造様所蔵の伝来のお道具が随所に飾られ、大変見応えあると同時に、歴史や物語を感じることができました。
このように、八幡浜の地元の宝物を誇り、さらに地元の方々に喜ばれ愛される事で嵯峨御流の花は益々栄えて行く事と思います。
嵯峨御流は、全国108司所がそれぞれの個性を持って活動されていますので、司所独自の華展を拝見できることが素晴らしいと思いました。

この日、早朝から、遠来のお客様や近隣の方々がお集まり下さり、快晴のもと屋外の玄関前にて橋本顕治八幡浜市副市長様、華道総司所理事長伊勢俊雄様、脇本愛甫南予司所長、野本共甫先生、私の5名でテープカットが行われました。

Doctor Yellow

10月1日。東京駅で新幹線<Doctor Yellow>に遭遇しました。鉄道ファンにとっては「見ると幸せになれる」など、縁起の良い新幹線なのだそうです。
基本的には路線の点検作業を行う車両で、運行は10日に1回程度、走行時刻も非公開なのだそうです。

皆様にも、ラッキーのおすそ分けを!

10月1日・2日。「日本いけばな芸術展」1次展出品の嵯峨御流4作品です。

東京日本橋高島屋にて。

10月8日まで、東京日本橋高島屋にて第52回「日本いけばな芸術展」開催。

「第52回 日本いけばな芸術展」
10月1日(火)より8日(火)まで、日本橋高島屋にて、175流派981名の代表作家が4期に分かれ、多様ないけばな芸術を一堂にご披露されます。

嵯峨御流も4期に分かれて多数出品しています。


会 期:2019年10月1日(火)~8日(火)
第1次展 1日(火)・2日(水)
第2次展 3日(木)・4日(金)
第3次展 5日(土)・6日(日)
第4次展 7日(月)・8日(火)

ご入場時間:午前10時30分~午後7時
*2日(水)・4日(金)・6日(日)・8日(火)は午後4時30分まで

会 場:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール

入場料 :税込1,000円 *高校生以下無料

主 催:公益財団法人日本いけばな芸術協会


嵯峨御流からは、次の方々が出品されます。
一次展
辻󠄀井ミカ、向井節甫、井出嘉津 、大用裕甫、小川秀水、

二次展
中山翠甫 幸前久美甫 白井清美甫 奥秋富甫 田辺宏洲

三次展
増田美代甫 川田宏甫 萩原淳甫 太田貴甫

4次展
逵本唯甫 平林昇甫 和田嘉甫 斎藤真弥 山本幸甫

10月1日。東京日本橋高島屋にて、「日本いけばな芸術展」に出品しました。

1次から4次に分かれて、10月1日から8日まで東京日本橋高島屋にて開催されている、「日本いけばな芸術展」に出品しました。

私は一次展1日・2日の出品です。
花材は、ヤシの花柄。
クリムトの接吻の絵画をイメージしたものです。

9月9日、晋山式

9月9日、大覚寺第64世門跡 尾池泰道猊下の晋山式が執り行われました。
隅々まで浄められた寺内は、喜びに満ち満ちて、明日ご来山の御賓客をお迎えする花が、いけばな嵯峨御流執行部によって、寺内各所に挿花されました。
9日の午後にはホテルグランヴィア京都に会場を移して、晋山祝賀会が開催されました。
その舞台上でも、お祝いの花をデモンストレーションでいけさせていただきました。
御晋山のお慶びと、ご来場の皆皆様への感謝の気持ちを花に託して。。。

9月6日。ICOMのメンバーの方々が、大覚寺を訪問され、嵯峨御流のいけばなをご紹介しました。

https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_16981/

上記のページでご紹介しましたように、9月6日、ICOMのメンバー23名の方々が、大覚寺を訪問され、寺内拝観に続いて嵯峨御流のいけばなをデモンストレーションでご覧いただきました。いけた作品は、景色いけ「深山の景」「野辺の景」。そして、嵯峨御流景色いけの原点である大沢池を象徴して、「龍頭船」に菊花をいけて、嵯峨天皇様を御始祖とする嵯峨御流の歴史をご紹介致しました。

 

9月6日に、ICOMエクスカーションとして、30名の方々に、大覚寺で景色いけをご覧頂きます。

第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019
文化をつなぐミュージアム ―伝統を未来へ―
Museums as Cultural Hubs: The Future of Tradition
ICOM(国際博物館会議)の大会が2019年に日本で初めて開催されています。
世界141の国と地域から、3000人を超える博物館の専門家が京都に集まられ、2日から5日までの国際会議を終えたあと、6日はエクスカーションとして、一部の方が大覚寺へお見えになり、寺内拝観の後、嵯峨御流のいけばなデモンストレーションをご覧いただきます。

デモンストレーションでは、SDGsの自然環境保全の考え方と思いを同じくして、「景色いけ 」で秋の花野の風景をご覧いただきます。風景は山から海へと流れる、連続した水の流れによって生み出されるもの、水は命の根源である、という思想が、嵯峨御流

盛花自然態応用「景色いけ 七景三勝」の根底になっています。

自然又木の美

総司所主催特別講座「寸渡を作ろう!」が8月3日に開催されました。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_16630/


講師の西村強甫先生が、受講生のために用意された自然又木は、様々な種類の木片から先生が自ら集められたもの。

準備万端、出番を待つ自然又木の美しさ、いとおしさ!
そして人の愛情と思いは、一瓶の花を介して相手に伝わり広がって行くことを感じた講習会でした。

7月31日。愛宕山 千日詣(せんにちもうで)

京都の愛宕山の頂上にある愛宕神社は、全国に御分社800余社ある、防火・火伏せの神様”愛宕さん”の総本宮です。7月31日から8月1日にかけて行われる千日詣に、お参りさせていただきました。

霊山愛宕山は火伏せの神様として信仰篤く、また、愛宕山太郎坊という天狗の神験によって開かれた修験道の山であり、神仏習合の時代までは白雲寺というお寺だったそうです。
鎮護国家を願って建てられた愛宕権現白雲寺は、大覚寺の管轄でした。
大覚寺にご縁が深いこともあり、毎年大覚寺派伝灯学院生の方や寺内職員の方々も登拝されています。

清滝の愛宕山登山口を朝8時頃に登り始めましたが、さすがに修験道の山はかなり厳しい参道です。
登る人には「おのぼりやーす」、下がる人には「おくだりやーす」と声を掛け合うのが、習わし。
その声に励まされながら私は2時間半かかって頂上の愛宕神社へ到着しました。本殿と若宮(奥の院)で参拝のあと、また2時間半かけて下ってきました。
清々しい気持ちです!

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