京都御所 秋の一般公開に嵯峨御流が挿花しています。
『京都御所 宮廷文化の紹介』令和2年秋」。明日11月19日から23日まで一般公開されます。
秋晴れのもと18日に京都司所の皆様と一緒にいけこみをしました。
この秋、皇室では秋篠宮殿下の立皇嗣の礼が執り行われ、その御慶事を寿いで、桐や松、鳳凰に見立てたストレリチア、菊などを取り合わせました。嵯峨御流の作品は、紫宸殿南庭 東回廊に飾られています。
主な花材
蛇目松、桐、ナナカマド、チャボヒバ、ストレリチア、菊
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Profile
辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。
平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。
そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。
『京都御所 宮廷文化の紹介』令和2年秋」。明日11月19日から23日まで一般公開されます。
秋晴れのもと18日に京都司所の皆様と一緒にいけこみをしました。
この秋、皇室では秋篠宮殿下の立皇嗣の礼が執り行われ、その御慶事を寿いで、桐や松、鳳凰に見立てたストレリチア、菊などを取り合わせました。嵯峨御流の作品は、紫宸殿南庭 東回廊に飾られています。
主な花材
蛇目松、桐、ナナカマド、チャボヒバ、ストレリチア、菊
11月8日は、嵯峨御流の土日専修会及び日曜専修会の授業日でした。ご遠方からの方にはお寺に参籠ができる仕組みになっています。土曜からお泊まりの受講生のかたから「日曜の朝のお勤めに初めて参加させていただき、清々しい雰囲気に感動しました」とのお声や「土日クラスができたので、遠方からですが総司所へ来ることができました」とのお声をきいて職員の方々ともども、とても嬉しく思いました。総司所で味わうことのできるお寺の美しい雰囲気は、かけがえのないものだとわたくしも常に思っていますので。
従来から行われている平日の専修会及び研究科、及びこの土日クラス新設に関しては職員の方々が一生懸命に尽くしてくださっていますので、こうしたお声はひとしおです。
さて、8日日曜日の境内では、各宮家にも毎年献上されている大覚寺嵯峨菊が1数百鉢も境内に飾られていました。
宸殿前の右近の橘左近の梅や、勅使門を背景に回廊で繋がれているお堂を巡ると丁度良い高さに仕立てられているのが、大覚寺嵯峨菊の特徴です。寄せ植えの姿にも、花の備え方にも品格ある姿に深く心を打たれます。
種類は何種類あると思われますか?またそのお名前はどのように定められましたでしょうか?
これを確かめに、ぜひお運びくださいませ。
11月30日まで展示されています。
松伯美術館は、上村松園・松篁・淳之三代の画伯の作品が収められている美術館です。
11月29日まで開催されている「上村松園・上村松篁・上村淳之展 〜魂の継承・受け継がれる心〜」を拝見しました。リーフレットにもなっている「楊貴妃」を始めとした作品を拝見。一作一作が素晴らしいのはもちろんのこと、作品に添えられた学芸員の方の解説もとても魅力的です。見所や絵に向かわれる作家の姿勢、また語録が紹介されていて、より一層感動が深くなります。
心に残った言葉を書き留めてきました。
上村松園画伯の言葉芸術を以て人を済度する、これくらいの自負を画家は持つべきである。よい芸術を生んでいる芸術家に悪い人は一人もいない。
みなそれぞれに人格の高い人ばかりである。真善美の極地に達した本格的な美人画を描きたい。
上村松園「花がたみ」の作品の解説にある松園画伯の言葉
何度も見極めるー実地に見極めることがもっとも大切なのではなかろうかと思う。
まして、芸術上のことにおいては単なる想像の上に立脚してこれを作り上げるということは危険であるように思うのである。
「白砂村荘橋本関雪記念館 美術館」で開催された草月流草月会京都支部の華展を拝見しました。
コロナ禍により、春に計画されていた華展を秋に順延されたとのこと。主催者のご心労と、出品者の熱い思いが伝わってきます。そして華展を見る人々の喜びに溢れた表情が、会場中に凝縮されていました。
写真は、森 英琴支部長の御作品です。わたくしのカメラで撮らせて頂きました。
10月18日に、奈良県文化会館で開催された奈良県華道展覧を拝見しました。コロナ対策のため、理事以上による作品出品とのこと。主催者の役員皆様のご苦労いかばかりかと拝察致します。
「花さやかに」と題された、設立95周年記念展覧会から、会長 吉村晴芳山先生の作品と、嵯峨御流 田中桂甫先生の作品写真をご紹介させていただきます。
瑞々しい苔庭に降り注ぐ秋の日差しの一日。心癒される風景が、いつもここにはあります。
10月16日、秋晴の爽やかな日、大覚寺霊宝館で秋季名宝展が開催されており、拝見してまいりました。
開館中常設の、大覚寺本尊で平安後期の仏師・明円による「五大明王像」、室町・江戸時代の「五大明王像」、「愛染明王坐像」などと並んで、重要文化財の太刀「膝丸(薄緑)」が展示されています。
太刀「薄緑」の由来は、『平家物語』に。
「湛増別当申しけるは、「源氏は我等が母方なり。源氏の代とならん事こそ悦ばしけれ。兵衛佐頼朝も湛増が為には親しきぞかし。その弟範頼・義経、佐殿の代官にて木曾追討し、平家攻めに下らるる由、その聞えあり。源氏重代の剣、本は膝丸、蛛切、今は吼丸とて、為義の手より教真得て権現に進らせたりしを、申し請けて源氏に与へ、平家を討たせん」とて、権現に申し賜ひて都に上り、九郎義経に渡してけり。義経特に悦びて「薄緑」と改名す。その故は、熊野より春の山を分けて出でたり。夏山は緑も深く、春は薄かるらん。されば春の山を分け出でたれば、薄緑と名付けたり。この剣を得てより、日来は平家に随ひたりつる山陰・山陽の輩、南海・西海の兵ども、源氏に付くこそ不思議なれ。」とあります。
この度、「薄緑」の鞘・箱が新調され、KBSインターネットニュースでも10月13日に紹介されたそうです。
https://www.kbs-kyoto.co.jp/smp/contents/news/2020/10/n20201013_106025.htm
大丸神戸店において開催された「兵庫県いけばな展」を10月2日に拝見しましたので、嵯峨御流の作品をご紹介します。前期はわたくしが撮影したもの、後期は出瓶されていた末道先生が撮られたお写真をお借りしました。
10月8日から13日まで、あべのハルカス近鉄本店 ウイング館8階 近鉄アート館で開催された、いけばな大阪展において、後期に嵯峨御流が出品しました。会員33名のうち、今回はコロナ感染対策として三密をさけるために、14名が出品しました。
10人合作と4名合作の嵯峨御流作品をご紹介します。
辻井ミカ 村司辰朗 喜多正洲 伊東美知甫 吹田晴美甫 田辺節甫 吉田照甫 尾山みさ甫 和田みや甫 神崎勇甫
花材:稲穂 ナンポウチクの根 鶏頭 ドラセナコンシンネ
立川紗智甫 白井陽甫 中村敦甫 香川真弓甫
花材:杜松 カトレア
主催:大阪府花道家協会
後援:産経新聞社
この講座には、毎年、入門から奥伝までの方々が、友人同士で、あるいは親先生に伴われて、全国からお見えになります。午前中は華道総司所のある大覚寺の境内を、僧侶の方のご説明を聞きながら拝観し、大沢池で嵯峨天皇が実際に空海と語り合われた場に立って、嵯峨御流の原点でもある風景を愛でます。
その後教室へ戻り、生花のデモンストレーションのあと、全員で食堂(じきどう)へ。食堂は、通常拝観者は入れない場所で、職員や僧侶の方々に混じって、お花の講師、研究生、皆同じ場所でお食事させていただけるところです。総司所の内側を見学し体験していただく事です。
午後の実技は寸渡に朝鮮槙5本を三才格にいける実技です。生花はシンプルではありますが、花配りの張り方、枝のため方、切り口を正確に切ること、表裏の定め方など、基本を正確に実践することが大事で、いけあがれば無駄のないすらりとした姿に魅了される花態です。
解説の後、実技が始まると、全員同時進行で1本づつ一緒にいけていきました。ちょうどお仕事に見えていた、華道芸術学院学院長西村強甫先生と華道企画推進室長青野直甫先生が教室に入ってくださり、皆さんにちょっとアドバイスしてくださると、みるみる全員立派に三才格が立ち上がりました。
各々いけ上がった作品を満足そうにご覧になる表情を見ていると、私共も嬉しくなります。
この講習会では、誰一人落ち込んで帰ることのないよう、生花がいけられたという自信を持ってもらう事と、本所を身近に感じてもらいたいという思いもあるのです。これからも、やればやるほど上達していく稽古の楽しさを、親先生のもとで感じてもらいたいと思います。
今日出会った皆様が、ご自分の人生の中で嵯峨御流の花が生活を潤し、人にも教えて分かち合い、いけばなの美の世界を広げていく人に育っていただきたいと切に思いました。