いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

大阪 うめだ阪急百貨店 2016年1号ウィンドウ迎春花

*1号ウィンドウ「人」*

古来、常緑の松は、長寿・延命を託す木として神聖視されてき た。また、松柏(しょうはく)とは、松や児手柏(このてがしわ)のような裏表のない常盤木のことをい い、心変わりしない人・家督相続・子孫繁栄の意味などの意味から古代人の身近に植えられていたという。花器は、宮中で毎年行われる新 年歌会始(うたかいはじめ)の御題「人」の漢字を表現した。

主な花材:大王松(だいおうしょう) 児手柏(このてがしわ) アガベ 金柑(きんかん) ピラカンサ ウメモドキ  ナンキンハゼ アオキ 銀着色パームボート 

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大阪 うめだ阪急百貨店 2016年コンコースウィンドウの作品をご紹介します。2016年1月11日まで展示 

大阪地区連絡協議会9司所の華道家と、花屋さんや大工さんなど100名が力をあわせて、昨年12月26日の閉店後にウィンドウ7面に超大作迎春花をいけました。

ここは、一日50万人の人が通られる場所です、今年7面のウィンドウを通じて皆様に届けたいメッセージは<喜び>です。

人の和の力で、平成28年を喜 びあふれる平和な歳にしたいと願い制作しました。

向かって右端の1号ウィンドウは「人」で始まります。年の始めに宮中で催される歌会始、今年の御題「人」に因ん で。

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12月30日 大覚寺の寺内挿花

大覚寺華務職としての大事なお勤めの一つ、新年を迎える大覚寺の寺内挿花が行われました。12月30日に、田中喜久甫いけばな文化綜合研究所所長指導の下、嵯峨御流教授と派遣講師の先生方が、大覚寺内の挿花をいたしました。私は御題「人」の作品を鳳凰の間にいけさせていただきました。

既にお正月の準備が整い、掃き清められた寺内のお堂やお部屋に、清々しいいけばなが飾られ新たな歳をお迎えするに相応しい雰囲気となりました。

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平成27年12月13日 容真流の華展を拝見しました。

容真流は創立175周年を迎えられ、晴れやかな華展が大阪市内で開催され、12月13日に拝見いたしました。

櫻居一真先生は大阪府花道家協会の副会長でもいらっしゃいます。

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会場でのスナップ。中央は容真流家元 櫻居一真先生。左隣は大阪府花道家協会会長 新居哲甫先生ご夫妻。家元の右隣は同協会副会長 宇田土風先生。

 
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家元作品

 
 
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会場でお会いした、大阪の花卉生産者として有名な姓本様ご夫妻。容真流様と深い付合いでいらっしゃいます。

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大阪うめだ阪急百貨店コンコースウインドー7面に、12月27日から平成28年1月11日まで、嵯峨御流のいけばな超大作が展示されます。

平成28年を祝うウインドーのいけばなは、<喜び>をテーマにしました。

1929年、昭和4年4月15日に鉄道会社直営・世界初のターミナルデパートとして開業した阪急百貨店は2016年に77周年、人間でいうと、喜寿を迎えられることになります。このウインドーに嵯峨御流が迎春の挿花を毎年いけて40年近くになります。ウインドーはうめだ阪急百貨店の心意気を表現する場、私どももとても意気に感じております。皆様に喜びと活力を感じていただきたいと思っております。

 ウインドー1面の大きさは、幅約7M、高さは4M、奥行きは1,5M。このウインドー7面に、12月26日百貨店閉店後からいけ始めて、一晩でいけあげるのです。担当するのは、私と大阪地区連絡協議会の9つの司所からの総勢75人、そして花屋さんや大工さんを合わせて約100人です。

このコンコースは、阪急梅田駅・JR大阪駅のすぐそばで、毎日約50万人もの方が通られる場所です。多くの皆様に笑顔が届けられるようないけばなになるよう、がんばります。

 来年は丙申。良いお年をお迎えくださいませ。また、来年もどうぞ宜しくお願い致します。

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お正月は、西宮神社へ。

福の神として崇敬されている えびす様をおまつりする神社の総本社である、西宮神社。

お正月は、皆様の中でも特にお参りされる方も多いと存じます。

平成28年1月1日から11日まで、神社内の会館にて、嵯峨御流岸和田司所が「西宮神社奉献いけばな展」を開催されます。この期間中は会館ロビーに大作と中作、各1作、8日から11日までは、会館内にいろいろな作品が展示されるそうです。

12月4日、神田外語グループ・学校法人佐野学園理事長 佐野元泰様が大覚寺へお越し下さいました。

千葉県の神田外語大学を含め、6機関のグループの総帥・理事長でいらっしゃる佐野元泰様が、職員の方とご一緒に大覚寺へお越し下さいました。

 神田外語大学で、今年6月8日に 留学生と日本学生併せて約50名に嵯峨御流のいけばなワークショップをさせていただく機会を頂きました時に、佐野理事長様からいろいろなお話を伺いました。

神田外語グループの建学の理念である「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という考えについて、 強く熱い信念をお持ちで、「世界中の人々と言葉が通じれば、お互いを更に理解する事ができ、争いごとがなくなり、平和な世の中を創ることが出来るはずだと」いうすばらしいポリシーのもと、神田外語大学は、日本文化を日本人学生が外国人学生と共に学ぶ機会を積極的に取り入れられている素晴らしい大学です。

 紅葉が最も美しい彩となった12月4日、理事長様御一行は、大覚寺境内や華道芸術学院を御見学になり、「真紅の水鏡」ライトアップも見て下さって、感動したと仰ってくださいました。日本文化を知り理解するには、体験することが最も良い方法だと、神田外語大学の学生もぜひ大覚寺へ来て学ぶことができたら、とお話しくださいました。ぜひ実現する事を願っております!

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門跡猊下の左隣は佐野元泰理事長様

 
 

友情の御所車

「村尾亞起デビュー40周年コンサート」が、京都・北野「上七軒歌舞練場」で開催され、お招きいただき拝見してまいりました。

村尾先生は嵯峨御流の派遣講師で、御母上ともどもに嵯峨御流の指導をなさっておられます。

この日、華やかなステージでの歌の合間のお話しから、歌手としての節目のコンサートを、ご自分の原点である上七軒で開催されたことや、ご自分の人生における人とのご縁を大切になさっておられることがしっかり伝わってまいりました。

嵯峨御流のご友人による「御所車」の挿花が会場にいけられ、温かい友情を感じました。

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2015年12月7日 いけばなインターナショナル東京支部のフェアが東京プリンスホテルで行われ、花展には嵯峨御流も作品を出瓶しました。

I.I.東京支部のフェアは、毎年各国大使館も出店される大バザーと、いけばな各流派家元作品が展示される華展が催され、大いににぎわいます。

今年は12月7日に、名誉総裁 高円宮妃久子殿下御臨席のもと、東京プリンスホテルで開催されました。

私はこの日、華道総司所において「平成28年度採用 派遣講師資格試験」実施の為、フェアには伺えませんでした。 

お写真とご報告を、I.I.広島支部会長で嵯峨御流の青野直甫先生から頂戴しましたので、ご紹介いたします。

花展の作品は、嵯峨御流総裁 黒沢全紹門跡猊下の席札、挿花は関東地区連絡協議会(本年は東京公友会司所)が担当してくださいました。

作品を見に、嵯峨御流関東地区の各司所から大勢の先生方がかけつけられ、挿花者を激励されていたようです。

東京プリンスホテルは、オリンピックに向けて来年4月から一年間改修工事に入るので、ここでのフェアの開催は、取りあえず最後、来年の開催場所は未定とのことです。

花材は、白樺の寄生木(やどりぎ)、満天星躑躅、シンビジウム、デルフィニウム、ヒバ、レッドウィロー

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嵯峨御流会平成27年度第1回定例会 華展の彩り『釣瓶七種』が開催されました

嵯峨御流会は、平成15年に発足したもので、現在250名の会員が在籍しています。

様々な企画・活動を通して自己の研鑚と嵯峨御流いけばな文化の高揚に努めることを目指しており、正教授の資格を持つ方なら どなたでも入会できます。

https://www.sagagoryu.gr.jp/sagagoryukai/

 

活動の一つとして、大覚寺におみえになる多くの参拝者をお迎えする場所「供待」に、

日々いけばなをいけて下さっているのは、嵯峨御流会の会員の皆様です。

 

11月28日に『釣瓶七種』の勉強会が開催されました。私はこの日、嵯峨御流西四国地区連絡協議会主催「いけばな公開講座」のリハーサルの為、松山へ向かいましたので欠席させていただきましたが、勉強会の様子を会長からご報告いただきましたので、写真とともにご紹介いたします。

 

  会長からのご報告

 「黒沢全紹門跡猊下の御光臨を賜り、先ずご法楽の後、御垂示を頂戴しました。午前中はプロの竹職人(高木様)のご指導で竹筏づくりに挑戦しました。午後から副総裁・岡田脩克先生の「釣瓶七種」の詳しいお講義とデモンストレーション。屏風絵のように美しいステージに130名(特別参加を含む)の参加者が魅了され、また、釣瓶を通して水の大切さを再認識した楽しく有意義な一日でした」。

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