いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

嵯峨御流 華道横浜司所の華展に行きました

横浜司所は、35周年を迎え、5月16・17の両日、記念華展を「みなとみらいギャラリー」で開催されました。テーマ『花意竹情』に因み、琳派の絵画を連想させる青竹をふんだんに用いた設え。モダンなギャラリーの隅々まで上手く使いこなされた会場構成でした。

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 司所長 大用裕甫先生 御題「本」の花器を活用されています
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 会場風景の一部 通路の工夫
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 会場風景

 (向かって右より)

前司所長長瀬節甫先生・

前々司所長真坂牧甫先生

・いけばなインターナショナル鎌倉支部

前支部長長崎登世様

 

 
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御室仁和寺へ、御室流華展を拝見に伺いました

5月17日、御室仁和寺で開催された第99回流祖奉献全国挿花大会を拝見に伺いました。立部祐道門跡猊下にご挨拶申し上げ、その後門跡猊下が寺内の作品をご巡覧なさるのを、ご一緒させていただきました。

 

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家元、立部祐道門跡猊下の作品                 門跡猊下、華務長小田美風先生と。

 

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小田美風華務長様と。                                     先の華務長川辺宏雄先生・ 

                                                                  本能寺未生流華務長中野恭心先生と。

高野山開創1200年記念大法会のご報告

 弘仁7年(816年)、高野山の地は、嵯峨天皇から弘法大師空海に下賜されたものです。嵯峨天皇は大覚寺と嵯峨御流の御始祖で、大沢池の畔に咲く一輪の菊を手折られ、殿上の花柄に挿花されたところ、その姿が天地人の三才の美を備えていたことによって、「後世 花を生くる者はよろしくこれを以て範とすべし」と仰せられました。このことを、天の雨水の一滴とし、爾来 嵯峨天皇の自然を慈しみ平和を願う御心は旧嵯峨御所大覚寺に伝わる御龍の流れとして連綿と現在まで1200年継承されています。
高野山と同じく、1200年の伝統と、嵯峨天皇の御心を伝え、嵯峨御流も創流1200年をむかえます。

5月15日、御始祖嵯峨天皇と御縁深い高野山の開創1200年の記念にあたり、旧嵯峨御所大本山大覚寺門跡猊下大導師の元、大覚寺派青年教師会の御出仕による大法要では、まず大覚寺から運ばれた嵯峨天皇の御尊牌が金堂内に安置され、嵯峨御流の献花式が行われました。献花者は西村強甫理事、光岡道寛理事。師範代表辻井が務めまし
た。献花従者と侍者は、京都嵯峨芸術大学1回生から4回生の有志70名が凛々しい姿で参列して下さったことは、大変嬉しく誇らしい気持ちです。

心配していたお天気は快晴となり、嵯峨天皇の御命日(承和9年・842年 7月15日)である15日に厳修された大法会の様子をスナップ写真でご報告いたします。

詳細は、月刊嵯峨7月号でご紹介します、ぜひこちらもご覧ください。

 

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高野山代参

弘法大師空海御入滅に際し、嵯峨天皇様が高野山に勅使を遣わされた事に因み、旧暦3月21日に高野山で営まれる旧正御影供(きゅうしょうみえく)に、大覚寺から檀信徒総代と華務長が毎年参拝に伺う事になっています。昨年に続いて、檀信徒総代の渡邉 昭様とご一緒に、5月9日高野山へお参りしました。内八葉外八葉の高野の峰々に抱かれた蓮台のような場所・高野山は初夏の新緑に包まれていました。まず、奥の院の御廟にお参りし、その後、正御影供の法要のため、金剛峯寺から御影堂へと僧侶方の列に続いて進列。

今年は高野山開創1200年を迎え、既に4月2日から5月21日まで毎日記念行事が行われているため、参拝者が非常に多く、驚きました。境内が人の波で埋めつくされ、法要の列は参拝者を一時ストップして歩かなくてはいけなかったのです。

私共は、御影堂の外陣に座し、祈りを捧げ、お焼香を致しました。

5月15日は、大覚寺が開創1200年記念献花法会を厳修されます。この、50年に一度しかない開創記念行事に、京都嵯峨芸術大学の学生70名余りが供花侍者や従者として参列できることも、嬉しいご縁です。学生さんたちも、高野山に上がれば、自然の素晴らしさや弘法大師空海の偉大な教えを体感できると思います。

そして、5月21日の結願の日も、大覚寺が法要を務められ、和歌山司所の出仕で献花式をされることになっております。

両日とも晴天でありますように・・・

 

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和歌山大学 「JAPAN STUDY1」で、講義をしました

平成27年5月8日、和歌山大学「JAPAN STUDY1」の授業で、「いけばなで美しい地球を守る」というテーマで 、講演とデモンストレーションをしました。200名の受講生に、風景を守ることの大切さと、連続した水の流れが風景をつくるという考え方を話し、「景色いけ七景三勝」に表現される水の流れを実際にいけてみました。
七景(深山・森林・野辺・沼沢・池水・河川・海浜)の内、実際にいけたのは、熊野を連想する「深山」、大学構内に雑草のように生えている愛らしいタンポポを用いた「野辺」、水草ばかりで表現する「沼沢」、葉桜となった吉野桜で「河川」の四つの風景です。
景色いけは、嵯峨御流いけばなの型になっているので、この景色いけの型に当てはめれば、身近な風景や、たとえ気候帯の違う世界の風景でも、その土地を表現する植物を見立てれば、いけばなにすることができるのが特徴なのです。いけた花を、家にかざり、美しい風景を常に身近に置くことで、自然を慈しむ心が養われる・これは、伝
統文化で環境保全の心を育てるということにつながります。

※和歌山大学「JAPAN STUDY1」講座は、日本の風土や歴史・伝統的な日本文化・また現在の日本社会、 いま起きている社会問題などをさまざまな角度からとらえ、世界各国の事情と比較しながら、 国際理解を深める目的の科目で、私は、3年前から前後期1回づつの講義を担当しています。

 

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未生流 大阪中央支部創立40周年記念華展を拝見しました

image15月10日、大阪のグランキューブにおいて開催された華展は、支部長中尾宏甫先生の作品をはじめとして、技の光る、格調高いお生花が中心の素晴らしい華展でした。

 

いけばなインターナショナル(略してI.I.)京都支部華展を拝見しました。

5月10日、京都市内の国際交流会館において、「風のシンフォニー」というテーマで開催されました。支部長林久美子様、華展委員長フローレンス原田様をはじめとした会員有志による、心のこもったいけばな作品が展示され、留学生の体験作品も展示されていました。
I.I.京都支部には、嵯峨御流の方も大勢会員になっておられます、その全ての作品を見せていただきましたが、写真はごく一部の作品しか撮れませんでしたので、悪しからずお許しください。
写真から雰囲気を汲み取っていただければ幸いです。


I.I.とは:いけばなインターナショナル公式HPより
http://www.ikebanahq.org/
一般社団法人いけばなインターナショナル(通称 I.I.)は、生け花の精神と芸術性に深い感銘を受けた米国人エレン・ゴードン・アレン夫人(Mrs. Ellen GordonAllen)により、「花を通じての友好」をモットーに、1956年に東京に設立された国際的な文化団体です。国籍も所属流派も多様な会員が、生け花とそれに関連した日本の文化・芸術の紹介を通して相互理解と友好を深める活動をしています。
 当初20数名で発足した組織が、今日では、全世界50数ヵ国および地域に163支部が設立され、会員数7600名を数えるまでに発展。日本国内には、札幌、仙台、東京、埼玉、鎌倉、信濃、名古屋、大阪、神戸、京都、広島、福岡、沖縄の13支部があり、登録会員は2000名に達しています。
名誉総裁高円宮妃久子殿下。5年に1度「いけばなインターナショナル世界大会」を日本で開催。次の世界大会は、2017年4月に沖縄で開催されることが決定しています。

 

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桑原櫻子さんと、近藤高弘氏のコラボレーションを拝見しました。

image3桑原専慶流家元宅において開催された、桑原専慶流副家元桑原櫻子さんと、陶芸作家近藤こう氏のコラボレーション展「水生華」を拝見しました。磨き抜かれた京都の町屋の、美しい佇まいの中で、火から水を生むというコンセプトで作られた近藤さんの作品が、櫻子さんの艶やかな花によって 一層光を放っているように感じ、素敵な会でした。

  

 

いけばな×百段階段2015を見てきました。目黒雅叙園にて

4月24日、東京都指定有形文化財・目黒雅叙園「百段階段」特別企画として行われている、いけばな展を見てきました。この特別企画に公益財団法人日本いけばな芸術協会が企画後援されていて、3月17日~5月17日まで毎週週替わりで日いけ所属の54流派のいけばなが展示されるのです。

 

4月20日~26日まで嵯峨御流が「十畝の間」を担当することになり、嵯峨御流関東地区連絡協議会の先生方がいけて下さいました。天井まである大きな桜の迎え花に続いて、自然の大景観を表現する「景色いけ七景」。そして、床の間と違い棚には、文人華や生花、嵯峨蒔絵の花台に龍頭鷁首船などが趣向をこらしていけられていました。

 

室内は撮影禁止との事でしたが、出瓶者がいけこみの時に撮った作品写真のみ公開可能との事ですので、出瓶の先生から送って頂いた写真をアップします。

十畝の間は、天井に23面の襖仕立ての鏡面に荒木十畝による四季の花鳥画が描かれ、黒漆の螺鈿細工が随所に見られる大変重厚な造りの部屋です。

いけばな×百段階段のリンク先
https://www.megurogajoen.co.jp/event/ikebana/index.html/

 

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私が撮影できたのは、エントランスロビーとエレベーター前の作品のみ。ここには、古流松藤会の池田理英先生の華やかで迫力ある大作が展示されていました。はんなりした色彩も素敵です。

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第22回京田辺市いけばな協会の華展・テーマ「花の輪」を拝見しました。

華道総司所参与の喜多正洲先生が会長を務めておられる、京田辺市いけばな協会の華展を、5月3日(日)に拝見させて頂きました。京田辺市コミュニティホールにて開催され、嵯峨御流からは6名の先生方が出瓶されていました。喜多先生の作品と、5名の先生方の作品、及び嵯峨御流出瓶者6名の皆様との記念写真を掲載いたします。

会場は市民の方が集われ、出瓶の方も和やかにお出迎えくださり、テーマの「花の輪」にふさわしく、明るくて入りやすい雰囲気の華展でした。

 

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