3月9日。大覚寺伝灯学院生の方の、いけばな作品を拝見しました。
大覚寺伝灯学院では、1年間の規律正しい厳格なご修行を積まれる中で、授業の一環として華道を学ばれています。いよいよご卒業になられます皆様のいけばな作品が大覚寺供待に飾られました。
一年前には、花鋏を初めて持たれる方もいらっしゃったのですが、今拝見する、いずれの作品からも晴れやかさと力強さが感じられ、充実した一年を耐えてお過ごしになられたことが花を通じて伝わってくるように感じました。
ご卒業おめでとうございます、これからのご活躍を念じあげます。
2月22日。お座敷の床の間に掛けた一幅は、同志社の創立者 新島襄先生の詩を、大徳寺塔中 瑞峯院の前田昌道和尚様が書かれたもの。
風雪に耐え百花に先駆けて咲く梅の花の凛とした強さに、さまざまな困難に遭いながらも私立学校創設に邁進された新島襄先生の情熱が重なるこの詩には、後年曲がつけられて、同志社各学校で毎年1月23日の校祖永眠記念日の礼拝には必ず斉唱されていました。
梅は同志社のシンボル、私の母校同志社女子中高の校歌の4番にも、<梅と開かん同志社少女(おとめ)>のフレーズがありました。
庭上一寒梅
笑侵風雪開
不争又不努
自占百花魁
庭上の一寒梅
笑うて風雪を侵して開く
争わず又努めず
自ずから占む百花の魁る
第34回「右京区民美術展・右京区内高等学校絵画展」
2月19日から22日まで、京都市右京区役所「サンサ右京」で開催された「右京区民美術展」の審査員の一人として、審査をさせていただきました。
会場内に、審査員の作品展示席が設けられており、私は生花三管筒 飛留「富士」をいけました。
会場に華を添えているのは、嵯峨美術大学 華道授業履修生によるいけばな3作品です。
https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_21093/
上記のブログに嵯峨美術大学生の作品をご紹介していますので、ご覧くださいませ。
2月21日、京都府立植物園で開催された「京都新世代いけばな展2021」を拝見に、久しぶりに植物園を訪れました。快晴でとても暖かい日でしたので、家族連れなどで大変賑わっていて、くすのき並木で開かれたいけばな野外展にも大勢の方が興味深くご覧になっていました。
28流派40作品のなかで、嵯峨御流からは2名の方が出品されています。
野外展には、天候や風など、様々な難しさがあり出品される方にはご苦労がおありと思います。2月23日までの開催期間、メンテナンス等大変だ
と思いますが、コロナ禍でも多くの人にエナジーを!の素敵な企画です。
大覚寺の大沢池畔北側の竹林と梅林は、中をトンネルのようにくぐって歩ける、素敵なお散歩コースなのです。
紅梅からは赤いズワエ(新芽のこと)、白梅から緑のズワエが伸びて、生花の「女格」の勉強のためにも実物をぜひ間近で観察していただきたいです。
3月7日までのコロナ緊急事態宣言が終われば華道総司所の専修会・研究科・各講座が再開されます。コロナに充分な注意を払いながらでも、皆様とお目にかかれます日が近づきました事が、嬉しくて、嬉しくて、待ち遠しい思いです。
2月19日から22日までサンサ右京にて、右京区民美術展が開催されています。
会場は、京都市右京区役所「サンサ右京」5階。会場には、今年も嵯峨美術大学の学生が3作品の花を添えています。どなたでも時間内は自由にご覧いただけます。
2月3日の立春から数えて15日目の、本日18日から、二十四節気は「雨水」となります。空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味。今から、三寒四温を繰り返しながら、奈良のお水取りが終わる3月中旬頃には暖かくなってくるのだなぁと、季節に想いを馳せる時期です。大覚寺の供待には、臥龍梅がいけられ、福寿草が和かに添えられています。
しかしながら、今朝はその器に氷が張っていて、驚きました!
春よ来い!早く来い!
嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 卒業制作展を拝見しました。
2月7日まで、京都市京セラ美術館で開催された、嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学卒業制作展を拝見しました。
いずれの作品からも自分自身に湧き上がる感覚や感情があり、新鮮な感動を覚えつつ見せていただきました。さらにキャプションには作者の思考が述べられており、コロナ禍の日々にモチベーションを保つ人もあればピンチからヒントを見出した方もあり、大変興味深いものでした。
大学の学びの中で培われた思想と、自分の意思と信念を強く持たれ、これから社会でのご活躍を祈ります。
2月16日に拝見しました。
うめだ阪急 ギャラリーにて。
感じることがいっぱいの、作品展。21日まで。
YouTubeライブで配信された「いけばなインターナショナルオンライン新年の集い」
日本時間2月5日、夜8時からYouTubeライブで世界50ヶ国以上140余支部に向けて、一般社団法人「いけばなインターナショナル」本部主催の「新年の集い」が開催されました。名誉総裁高円宮妃久子殿下のメッセージ、9流派家元の作品及びメッセージの他、世界各支部からの活動のスライドショーなどが映されました。
当日の約一時間のYouTubeライブは会員限定でしたので映像はご紹介できないのですが、世界中のいけばなを愛する人々の活動の様子を拝見していると、皆様とびきりの笑顔で、その国独自の植物や個性を生かしたいけばなを楽しまれています。そして、いけた花が場を輝かせ人々を喜びで包み、さらに花を見てくれた人が喜んでいる姿を見て、いけた自分も嬉しい!そういう<喜びの連鎖>が生まれることもいけばなの良いところなのだと感じました。
そして、世界の人々と、このライブを通して同時につながっているなんて、すごいことだと思いました。プログラム進行もタイミングも素晴らしく、楽しくてあっという間の一時間、この会を企画し実行された本部役員の方々の並々ならぬご配慮ご尽力の賜物だと敬服致します。
https://ikebanahq.org/about-us
このブログでご紹介する写真は、嵯峨御流からのメッセージとして、大覚寺紅梅の間で撮影させて頂いたビデオメッセージの1カット、ご挨拶の内容(2分以内とのことでしたので)は次の通りです。
「I.I.メンバーの皆様へ、新年のご挨拶」
嵯峨御流 華務長 辻󠄀井ミカ
Happy New Year.
I believe that ikebana comforts sad feeling when one is sad, or makes joy greater when one is happy, anytime, anywhere all over the world.
I hope a number of people who love ikebana increase, respect each other, and realize a peaceful world under a motto of “Friendship through Flowers”.
I wish all I.I. members the best of luck and health.
Thank you.
あけましておめでとうございます。いけばなは世界のどこでも誰にとっても悲しい時の慰めであり、嬉しい時の喜びをさらに大きくしてくれる存在です。いけばなを愛する人々の輪が広がり、お互いをやさしく受け入れ理解し合い、「花を通じての友好の輪」が広がって、平和な世界が実現出来るよう、願っています。いけばなインターナショナルの会員の皆様のご健勝をお祈り致します。