いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

日本フラワーデザイン大賞2016

公益財団法人 日本フラワーデザイナー協会 主催「日本フラワーデザイン大賞2016」が、京都市内の、みやこメッセに於いて開催されました。 私は審査員として招聘を受け、2月26日の審査会に出席。10部門370作品を9名の審査員が5時間を要しての厳正審査でした。技術や色彩等々に加えて、<オリジナリティー>は大切な要素となります。多くの作品を拝見して、日本のフラワーデザインもいけばなも、日本の花文化ととらえれば、その創作の源には自然のうつろいを繊細にとらえる日本人のDNAがしっかり流れているのではないか、そのように感じ自分自身いろいろ考えさせられました。

受賞作品以外に、外部審査員4名それぞれから特別賞が選ばれ、わたくしも「辻井ミカ賞」を選ばせて頂きました。(これら受賞作品は、NFDから発行される冊子に掲載されるそうです)。27日10時15分から行われた表彰式式典では、ご臨席の山下晃正京都府副知事様、藤田裕之副市長様にご挨拶させていただくことができました。

続いて、秋篠宮紀子様と眞子様が御巡覧なさいました。

ところで、このコンペのポスターは、若いデザイナー育成の為、美術系の大学生からの公募となっているそうです。今回は、京都造形芸術大学・京都嵯峨芸術大学・京都教育大学の3校からの公募で、1位2位3位とも京都嵯峨芸術大学生が受賞!!

1位の向井葉月さんは、今回のコンペのテーマ「花の季(とき)」を砂時計で表現されていて美しく印象的なポスターです。表彰式では3人の学生はそれぞれ表彰を受け、1位の向井さんは感謝の言葉を述べられていました。受賞風景を私が撮ったものを掲載し、ご紹介させていただきます。皆さんの今後の制作活動にも、大いに期待しております。

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日本フラワーデザイン大賞2016 ポスター

 
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辻井ミカ賞 表彰状をお渡ししました

 
 
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公募で入選したイラスト。 左から、1位向井葉月さん。中 2位中根千穂さん。 右 新川 華さん。

 
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向井葉月さん受賞風景

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ポスターのコンセプト

 
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嵯峨御流ベルギー支部の活動。日本とベルギーの修交150周年を記念して

2016年は日本・ベルギー修交150年です。その記念事業の一つでオープニング・セレモニーの一環でもある雅楽の演奏会において、嵯峨御流ベルギー支部が、日本から都築知加教授の応援を得て、挿花をされました。演奏会は1月23日、 会場はパレ・デ・ボザール。VIPが大勢来られる演奏会会場の、迎え花として、 花火をイメージした大作。そして壁の左右の棚に嵯峨御流の景色いけをいけられたそうです。ベルギー支部から、そのいけこみ風景などの写真が送られてきましたので、再度ご紹介させて頂きます。

 

https://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_4686/ も併せてご覧ください

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京都嵯峨芸術大学華道履習生が美術展の会場にいけばなをいけています。2月29日まで。

 

2月29日まで、毎日10時から5時まで(29日は3時まで)第29回京都市右京区民美術展がサンサ右京(右京区総合庁舎)5階で開催されています。その会場に、京都嵯峨芸術大学華道履習生がいけばなを展示しております。学生有志に、華道担当講師が付き添って、前日いけこみをしてくださいました。入場は無料です、ぜひご覧くださいませ。

 私は、右京区の美術展審査員を務めており、26日の午前中審査に伺いました。力作の数々126点見応えがあります。右京区の6高校からの出品作品もあります。奨励賞受賞作品を数点ご紹介します。

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右京区民受賞作品写真部門

 
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日本画部門

 
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洋画部門

 
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書道部門

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書道部門

 
 
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写真部門

 
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日本画部門

 
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工芸部門

 
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洋画部門

 

2月21日、長浜盆梅展を拝見しました。大阪府花道家協会研修旅行として。

現在61流派が所属している大阪府花道家協会は、今年創立50周年を迎え、10月20日(木)~25(火)に心斎橋大丸北館14階で協会創立50周年記念華展が開催されることが決定しました。嵯峨御流は34名の会員が所属しており、毎年協会華展に出瓶しています。

協会の行事として、毎年研修旅行が企画されています。今年は大阪なんばからバス2台に分乗して、長浜の慶雲閣で開催されている盆梅展を見学しました。姿の美しさや芳しい花の香り、さらに樹齢400年の梅もあり、捻れた幹や老木から見事な花を咲かせる梅は大変見応えがあり、見ていると自分自身に力がみなぎってくるような感じがします。

「大覚寺の左近の梅」も見頃を迎える頃です、また改めてご紹介したいと思います。

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世界に数種しかない黄色の梅「黄金梅」香りが強い

 
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銘「蓬莱」

 
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推定樹齢400年 銘「不老」

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2016年2月19日~21日「如月の伏見 花とうつわの饗宴」大倉記念館に於いて松元洋一先生の器に出合わせたいけばな

大倉記念館にて。松元洋一先生の器の強いエネルギー。出合わせたいけばなは、3mのモクレン、3mのレンギョウ、2mの黄梅、などいずれも大きな花材を用意しましたが、器の迫力と大倉記念館という風格ある場では、ジャストサイズに見えました。

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大倉酒造のお酒を仕込む水「さかみず」の井戸に、梅と日陰蔓。

 
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玄関に、木蓮、板屋楓、海堂桜

 
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掛器に黄梅、牡丹

 
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レンギョウ。椿

 
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第37回京都名流いけばな展が開催されています

第37回京都名流いけばな展が、JR京都駅 新幹線コンコースで3月6日まで開催されています。17流派が交代で出瓶されていて、嵯峨御流は,9日(火)~14日(日)まで前後期にわかれて5作品を展示されていました。2月11日・12日に拝見した嵯峨御流の作品をご紹介します。

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前後期 垣花悦甫先生

 
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前期 田口小枝甫先生

 
 
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前期 鈴木篤甫先生

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後期 梅津道甫先生

 
 
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後期 上村和甫先生

 

 

2月14日、萩原茂洲先生(姫路司所)社中展を拝見いたしました。

播州赤穂の大石神社様に於いて開催された、萩原茂洲先生の社中展は、先生が自ら丹精込めて育てておられる竹林や梅林の花をお使いになり、またご自分が足を運んで探してこられた松など、いずれの作品も先生の深い思い入れが込められた、すばらしい作品でした。

また、古美術にご造詣が深い先生の花器のコレクションも堪能させていただきました。

常に先生を支えていらっしゃる奥様やお社中の皆様、ご親族の方々に囲まれて、萩原先生の花三昧の喜びあふれる華展は大盛況でございました。

益々のご発展をお祈り申し上げます。

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萩原先生と奥様。

 
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13日の初日には、献花式が行われたそうです。お写真は他の先生から頂戴したものです。

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2月12日、銀座松屋にて 古流協会展を拝見しました

 2月12日に、古流の13の会派が所属される古流協会の華展を2月12日に拝見して参りました。きりりとした水際から立ち上がる古流のお生花に見とれて長時間楽しませて頂きました。家元の現代華もとてもパワフルな作品でございました。

お写真はその中のほんの一部ですがご紹介させていただきます。

そして、会場でお会いできた先生方とのスナップ。

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粕谷明弘先生と尚弘先生。

 
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左から 粕谷尚弘先生。池田理英先生。西村崇先生。

 
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2月11日 横浜美術館。「 一般社団法人アジア花の文化協会(AFCA)設立記念イベント 第一回シンポジウム『花文化の今を考察する』」にパネラーとして出演致しました

横浜美術館レクチャーホールにおいて開催されたシンポジウムでは、パネラーと司会の5人がそれぞれ自分の作品を1作ロビーにいけておき、シンポジウムの中ではその作品の解説もするという趣向でした。パネラーの先生方は 粕谷明弘先生・川崎景太先生・久保数政先生・松田隆作先生と私です。司会は松田隆作先生です。

皆に与えられた作品テーマは「生命溢れる花、未来への希望をいける」でしたので、わたくしは「景色いけ・深山の景」を大水盤を用いていけました。

 シンポジウム第一部の2時間は、「花文化の今}について、いけばな・フラワーデザイナーそれぞれの立場から見解を述べ、第二部の1時間半では、パネラーそれぞれが自分の作品解説とテーマの関わりを解説。

私の作品解説では、まず景色いけは盛花形式で、その盛花も元々は西洋のテーブル花に影響を受けてできた花態であることや、それがやがて日本的なものへと昇華して盛花となったことを前置きし、命の源である水の流れの連続性が風景を生む・さらに日本のいけばなやフラワーデザイナーが日本独自の発想の原点としている日本の風景そのものを守る事が未来へのメッセージであるという想いを込めて、深山の景の解説をさせていただきました。

 定員240名での開催の中、嵯峨御流関東地区連絡協議会の先生方が50名も参加して下さり、大変有難く思います。

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平成28年2月号 月刊『嵯峨』に掲載したいけばな作品について

立春。とはいえ今はまだまだ寒い。でも花屋さんには季節を先取りする花木や草花が並び、見ているだけで体が温かくなる。2月号にいけたモクレンは、とても立派な枝です、器にはこのモクレンを受けとめる力強さと華やかさのある、佐賀県の馬場九州夫氏の辰砂釉輪花口を出合せました。

馬場氏の器はシンプルでいて凄いエネルギーが感じられ、特に辰砂を代表とした釉の色彩が見事なのです。

 

嵯峨御流の月刊誌『嵯峨』は、昨年通巻1000号を発行しました。

毎月1回 充実した内容の華道機関紙を全国の華道愛好家に届けています。

これからも、嵯峨御流のテキストとして、また歴史や植物を好きな方にも楽しめる読み物として皆様に愛され広がっていきますように。

https://www.sagagoryu.gr.jp/gekkan-saga/

 

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