いけばな嵯峨御流

華務長の部屋

いけばな嵯峨御流 華務長
華道家

辻井ミカ

Profile

辻󠄀井ミカ先生は、祖父・父の跡を継ぎ昭和43年より嵯峨御流に入門され、平成2年派遣講師となり本格的に華道家としての活動を開始される。

平成8年華道芸術学院教授に任命されたのを始め、華道評議員、華道理事、華道企画推進室副室長等の総司所役職を歴任、平成16年より平成26年3月まで弘友会司所の司所長に就任される。

そして平成26年4月1日より華道総司所華務長に就任。
現在、日本いけばな芸術協会常任理事、大正大学客員教授を務められる。

華務長からのお知らせ

3月19日。大覚寺大沢池「庭湖」を巡る

3月16日から、大覚寺大沢池 銘「庭湖」は、未来にこの美しい風景を守り伝えるため、有料化となりました。
1200年以上前、この場所は嵯峨天皇様のお住まいが建てられたところです。大沢池は当時から今も姿を変えず、現存最古の庭園池です。庭内には名古曽の滝跡が残されております。ここはいわば嵯峨天皇様だけのために作られた庭であり、いま私達がその場所に入れ、同じ景色を見ることができるのは、不思議でさえあります。

3月19日から、寺内で、春季名宝展が開催されています。

3月9日。大覚寺供待の花

コロナウィルス蔓延不安のお見舞いを申し上げます。このような時も、お互いに落ち着いて、助け合って、なんとか一刻も早い収束に向かうよう頑張りましょう。大覚寺供待には、春の花々が生けられております。お花をご覧になった方が、少しでも心を慰め、活力を生むきっかけになれたらこの上ない幸せですね。

以下、NHK BS「偉人たちの健康診断」より引用させていただきます。

 

千葉大学の研究で、花をみるだけでストレスの軽減効果があると報告されています。たとえばバラの生花を見た時の心拍の変動から自立神経の働きを調べてみると、花を見ただけでストレスを感じた時に活性化する交感神経の働きが16パーセント低下。一方リラックスしたときに活性化する副交感神経の働きは15パーセント上昇したのです。自然セラピー学の専門家によると、ヒトというのは、700万年自然のなかで生きて来たんですね。人工化というのを産業革命とすることが多いんですけれども、産業革命っていうのは200~300年。進化の過程からヒトは99パーセント以上の時間を自然の中で生きてきた。ヒトの体は自然に対応するようにできている。自然に触れる、花に触れる そうすると体が勝手にリラックスしてしまうと。花をみるとリラックスするのは、人類の遠い記憶だといいます。また花は果実が実ることをイメージさせるものでもあります。花を見ると果実を連想。飢餓の不安を忘れ近い未来の幸福をイメージできたと考えられます。花には気分を落ち着かせ、幸福感を生む効果があるのです。

嵯峨御流Washington D.C.支部長の活動

3月8日。
嵯峨御流Washington D.C.支部長 Bruce wilson先生が、アメリカ メリーランド州「Dorchester Center for the Arts」において開催されるシンポジウムで、いけばなデモンストレーションとワークショップをなさいます。


Dorchester Center for the Arts
321 High Street • Cambridge, Maryland

嵐山の河原へ降りて。

2月20日。嵐山の風景をいけたいと思い、河原へ降りて見つけたものたち。
葦、立金花、ホトケノザ、天道虫。
極寒の季節でも春の気配があちこちに。

2月21日。臥龍梅をいけました。

京都市右京区役所<サンサ右京>で2月21日から24日まで開催された、右京区民美術展の審査員を務めました。
審査員も、各自の作品を展示することになっており、今年わたくしは臥龍梅をいけました。
老梅の幹が横へ張り、地に伏せたところから根を生じる様を、龍が臥す姿に見立てたもの。

2月19日。和歌山県いけばな協会展を拝見しました。

近鉄百貨店 和歌山店 5階催事場で開催された展覧会を拝見しました。
会長 岡田芳和先生、代表相談役 岡田脩克先生をはじめとして、嵯峨御流の作品を、わたくしのスナップ撮影でご紹介致します。

如月18日。大覚寺 左近の梅と初雪。

大覚寺宸殿の前庭には、平安内裏の紫宸殿がそうであったように、左近には紅梅が植えられています。初雪の降った2月18日の朝、梅は見事に咲いていて、初雪の白に映えて、それはそれは美しい眺めでした。

10月20日。松坂屋名古屋店にて、石田流花展を拝見しました。

毎年なさる流展、今年は、お家元石田巳賀先生になられての初めての花展です。

10月20日。四国中央市川之江にて開催された、嵯峨御流愛弘会司所 近藤惠甫社中展を拝見しました。

司所創立45周年を記念して開催された、近藤惠甫先生の社中展を拝見しました。

 

 

大覚寺 秩父宮御殿と庭湖館が公開されます。「2019年度 奉祝 天皇陛下御即位 京都非公開文化財特別公開」

11月1日。
大覚寺の宮家の方のための貴賓室「秩父宮御殿」と迎賓室「庭湖館」が天皇陛下御即位を奉祝して、京都古文化保存協会の主催で特別公開されています。1日から10日までの10日間。

809年に即位された第52代天皇の嵯峨天皇様が、即位される前から嵯峨野の地を気に入られ、ここに天皇の離宮を建てられたのが後に大覚寺となりました。皇孫にあたる恒寂入道親王様が門主となられ、以来、門跡寺院として現在に至り、境内は現在も王朝風の気配が漂います。
特別公開の「秩父宮御殿」は今上天皇陛下の大叔父にあたる秩父宮様の御屋敷の建物です。大正12年に東宮仮御所の霞ヶ関離宮(現在の国会前庭)に建てられ、その後、昭和46年に大覚寺に貴賓館として下賜されたもの。今上天皇陛下、またご幼少の頃の浩宮様が大覚寺に御成りの折も、このお部屋でご休憩になりました。八畳座敷と八畳次の間、十畳の間の三部屋があり、建物内部は上品な色彩の花鳥の襖絵で飾られています。

お写真は、秩父宮御殿、小堀遠州作のお庭。(御殿の写真撮影はご遠慮願います。)
境内の庭に植樹された秩父宮様お手植えの松。

※総司所会員様も拝観料が別途必要となります。

※非公開文化財特別公開事業受付は明智門です。

http://www.kobunka.com/

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