11月25日、日本いけばな芸術協会 西部理事会。11月29日、日本いけばな芸術協会 定時理事会(関東、関西合同)に出席しました。
11月25日14:00から、公益財団法人日本いけばな芸術協会西部定時理事会、ホテルグランヴィア大阪にて。
11月29日13:30から、公益財団法人日本いけばな芸術協会定時理事会(関東、関西合同)東京都内、東京国際フォーラムにて。
以上の会議に出席しました。平成29年度の主な事業として、2つの華展が決定していますので、お知らせします。
①平成29年5月10日(水)~17日(月)「創立50周年日本いけばな芸術展」第一次展~第四次展に分かれて高島屋日本橋店にて開催。
②平成29年10月5日(木)~10日(火)「創立50周年日本いけばな芸術四国展」前後期に分かれて、香川県高松市の、「サンポート高松」、「高松城跡玉藻公園被雲閣」、「栗林公園」にて開催。
どちらの華展にも、嵯峨御流の会員の先生方が大勢出瓶されますので、ぜひご覧くださいませ。
写真は、11月29日の東京国際フォーラム。
11月25日。龍村美術織物様にご挨拶に伺いました。
9月以来、京都、大阪、横浜、東京で大変お世話になった龍村美術織物の龍村平蔵社長様にご挨拶に伺いました。
京都本社の応接間には、11月15日の「嵯峨御流『花の宴』」にお借りした黒地の牡丹の丸帯の朱地のものや、いま正倉院に出ている裂地の復刻など、素晴らしい作品が飾られていて、しばし美術品を楽しませて頂きました。
お写真中央は、4代目龍村平蔵社長様、向かって右は取締役営業本部長武村様。
11月28日。大正大学仏教学部 仏教学基礎ゼミナールの実技授業を担当しました
東京都内にある、大正大学仏教学部仏教学科「仏教学基礎ゼミナール」の授業で荘厳華の実習をご指導致しました。受講生は34名、うち女子は3名ほど、そしてほぼ全員がお花をいけるのは初めてです。
荘厳華は真言密教の六大を表したお花ですので、まず三つ具足や六大の構成の原理などを説明し、六大の枝の作り方なども解説した後、私が参考花をいけ、そのあと皆で同時に一枝ずついけていきました。皆、大変熱心に取り組まれ、90分の授業時間が終わるころには、全員、素敵な花がいけあがりました。感想を聞いてみると、嵯峨御流の新型荘厳花器「そわか」が挿しやすく楽しかったという人が多く、花は、いけていく過程に喜びがあることを実感して頂けたようで、とても嬉しく思いました。仏教に密接に関わっている荘厳華を、大正大学仏教学部という学びの場で こうして毎年実践して頂けることを、有難く思っております。
レジメより、荘厳華について簡単にご説明いたします。
「荘厳華は真言密教の宇宙観である「六大」を花で表現したものです。六大とは、地・水・火・風・空・識。密教では、宇宙はこれら6つの要素でできていると考えられています。いける時は、この六大をそれぞれ枝に振り当てていきます。六大それぞれの性質を踏まえた姿になるよう植物を見立てて選び、あるいはふさわしい姿になるよう撓めて挿し、いけ上がった花は一つの調和ある姿になるようまとめます。いけあがった荘厳華は、すべての花枝の足元が1本にまとまり、水際から直立に立つ姿になり、色彩的・構成的にも重厚多彩な花で、神事・仏事・婚礼・宴席など、荘重な場を飾る花として、見る人の心が浄化されるような、荘厳な雰囲気になります。」
11月27日。23時50分、東京駅に降り立ち、丸の内北口改札を出て、美しいドーム状の天井に見とれていました。開業当時の100年前の姿に復元された駅舎の、八角形の天井の四隅に、干支のレリーフを見つけました。
後で調べてみると、これらは、方角を示しているのだそうです。
丑(北東)、寅(北東)、辰(南東)、巳(南東)、未(南西)、申(南西)、戌(北西)、亥(北西)。
11月16日。ベルギーからはるばる華道総司所を訪問に来られたご夫妻。
嵯峨御流には海外支部が幾つかあり、それぞれの支部の創立は、国内の司所同様に様々な由緒があります。ベルギー支部は、北海道司所の故南 秀月先生のご指導のもと先生を慕う方々により創立され、南先生のご指導を受けられたMrs.Gophin先生が正教授の資格を取られ支部長に就任されて、南先生は毎年ベルギーへ赴いてご指導を続けておられたと伺いました。Mrs.Gophin先生も他界された後、現支部長Astrid Maton先生のもと熱心に研究会が続けられており、昨年には日伯修好150周年記念事業には華を添えられました。もうすぐ支部創立30周年を迎えられると思います。
この度、華道総司所へわざわざ訪ねてお越しになられた方は、1988年に、ベルギーで南先生に講習を受けられ
、その後ご家庭の事情で日本に来たくても来ることができなかった念願が叶い、大覚寺を訪れられたのです。嬉しいご縁です。
11月23日。大阪府花道家協会創立50周年記念祝賀会が開催されました。
11月23日、ホテル日航大阪に於いて、17時から開催された大阪府花道家協会創立50周年記念祝賀会は、約500名の参加者で盛大でした。
私は、花道家協会11名の常任理事の一人として、総務をお手伝いさせて頂いています。祝賀会では、司会を川岸慎園先生とご一緒に担当致しました。
第一部の式典は、副会長櫻居一真先生の開会の辞、会長新居哲甫先生のご挨拶で始まりました。50年連続会員の表彰、20年連続会員の表彰が行われ、梅田佳良先生・中村俊英先生の介添で、会長から表彰状が手渡されました。
ご来賓には、各流お家元をはじめ近畿1府4県の協会代表の方々、また大阪府花道家協会が日頃お世話になっている企業のご代表などがおみえ下さいました。来賓ご祝辞として、産経新聞事業本部栗本様、日本いけばな芸術協会副理事長大津光章先生、のお言葉をいただき、永年会員を代表して山本賀津圃先生からお心のこもった謝辞、副会長宇田土風先生の閉会の辞で、第2部へと移りました。第2部の司会は岡本青珠先生。祝賀会の宴の始まりを、事業部長山本玉嶺先生が告げられ、ご来賓による鏡開き、小原流家元小原宏貴様の発声で乾杯!宴の始まりとなりました。宴たけなわで福引のあと、寶永東雲斎先生から閉会のご挨拶。万歳三唱は西野光甫先生。
この記念祝賀会には、参加流派のうち嵯峨御流の会員の先生方が、最も大勢ご参加くださり、ご協力お力添えに感謝しています。
50年前の昭和41年にこの協会が創立された時のエネルギーに思いを馳せ、いけばなが、これからの大阪の活力源となるように、花道家協会は大いに働かなくてはならないと思うのでした。
 開場前、受付風景。ご来賓のご到着など。 |  右は、会長新居哲甫先生。左は、西野光甫先生。 |
 実行委員の先生方が、受付を担当 |  左から、山本玉嶺先生、梅田佳良先生、中村俊英先生 |
 左、第2部司会の岡本青珠先生。右、万歳三唱役の西野光甫先生 |  福引の最中。手前は、産経新聞大阪本社事業部 板垣利治様。向かって左は、総務部長川岸慎園先生。 |
 寶永東雲斎先生。 | |
11月20日。第36回 日本盆栽大観展を拝見しました
京都市内の、みやこメッセで開催された、第36回 日本盆栽大観展を拝見致しました。この展覧会は毎年開催されているもので、わたしも好きで度々拝見しているのですが、偶然にもワシントンD.C.で主催者の鈴木亨様とお出会いする機会に恵まれて、今年の盆栽展にお招き頂いたのです。
沢山の名品が出品されていましたが、私のスナップ写真で雰囲気をお伝えします。
11月18日、京都市副市長 藤田裕之様にご挨拶に伺いました。
藤田裕之様は、ご多忙の中お時間をお取りくださり、私どもを迎えてくださいました。
早速、副市長様のFacebookに私どもの訪問を書いてアップしてくださいましたので、ご紹介させていただきます。
京都市副市長 藤田裕之様のFace Bookから文章とお写真を転載させていただきます。
「旧嵯峨御所 大覚寺に保存されている嵯峨天皇勅封の般若心経が、60年に一度開封されます。西暦818年、弘法大師の勧めで、世の平安を祈願して嵯峨天皇御自身が浄書された般若心経で、平成30年がいよいよその時になりますが、今回は20回目の1200年記念になるそうです。また同時に、嵯峨天皇が大沢池の菊一輪を手向けたことが始まりとされる「いけばな嵯峨御流」も創流1200年を迎えられるということで、大覚寺の草津総務部長、田村財務部長、辻井ミカ華務長、総代の井上市会議員らが、わざわざご挨拶にお越し下さいました。2018年、何かが起こる!今から盛り上がりに期待しています。」

嵯峨菊は、このお寺の門外不出と言われる菊。仕立て方も、咲き方も、すべてが独特です。11月末まで寺内に飾られています。
大覚寺は、紅葉の盛り」。28日頃までが見頃でしょうか。
紅葉といえばカエデ類の別名になっていますが、もともとは「紅葉ち・黄葉ち」いずれも「もみち」と読み、草木が赤や黄色に葉を染める事を「もみちする」と、形容したのですね。やがて平安時代に変化して「もみぢ」「もみじ」と変わっていきました。
もみちする葉のとりどりのいろは、いくら眺めても飽きるということがありません。
秋の嵯峨野へ、お運びくださいませ。夜は真紅の水鏡が、庭のお池に広がります。
